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2009年夏のヴェローナ 8月7日《トゥーランドット》

武田雅人

《トゥーランドット》

8月7日《トゥーランドット》

<出演者>
トゥーランドット:クリスティーナ・ピペルノ
カラフ:フランチェスコ
ホン、リュー:フィオレンツァ・チェドリンス
ティムール:マルコ・スポッティ
アルトゥム皇帝:アンジェロ・カゼルターノ
ピン:フィリッポ・ベットスキ
ポン:エンツォ・ペローニ
パン:ステファノ・ピサーニ
官吏:アンジェロ・ナルディノッキ
ペルシャの王子:フランチェスコ・ナポレターノ

指揮:ダニエル・オーレン
演出:ユーリ・アレクサンドロフ
装置・衣装:ヴィアチェスラフ・オクネフ

 今夏のヴェローナは、東洋人の活躍が印象に残るシーズンとなりました。《アイーダ》のカーテンコールで最大の拍手を受けたのが中国人のフイ・ヘーであったのに続き、この《トゥーランドット》ではカラフを歌った韓国人のフランチェスコ・ホンがもっとも大きな拍手を受けました。
 第3幕の「誰も寝てはならぬ」を歌い終わったあとなどは大変な騒ぎで、「ビース!(アンコール)」の掛け声と拍手が長い間鳴り止みませんでした。スピント系の力強さもありながら明るく艶のある美声で、声質としてはドミンゴ、あるいはもう少し前のフラヴィアーノ・ラボなどに似た系統といえましょうか。見た目はあまり格好いいとはいえないずんぐりむっくりで、顔つきも鼻ペチャ丸顔の典型的な東洋人。このオペラは中国が舞台のおとぎ話であるので、こうした見た目はあまり気にならずに済んでいた面はありましょう。

 もうひとり観客に大うけしていたのが、リューを歌ったチェドリンス。もともとアレーナではいつも人気のある歌手なので、この「もうけ役」で受けるのは当然といえば当然なのですが、今回この役にチェドリンスとフイ・ヘーというアイーダ歌いのリリコ・スピントをダブル・キャストであてたヴェローナの狙いは、題名役のトゥーランドットよりもリューをヒロインに仕立てる意図があったのかもしれません。というのは、あの広いアレーナで「氷のような姫君」の凄みを効かせられる迫力あるソプラノ・ドランマーティコがなかなかいないという現状があると思います。

 今シーズンのトゥーランドット役の表キャスト、ジョヴァンナ・カッゾッラは、北京紫禁城公演で起用されるなど、この役では実績のあるスペシャリストといえますが、往年のディミトローヴァやマルトンのような強さはありません。まして、当夜のピペルノは声で圧倒するタイプではなく、鋭く硬質な響きでなんとかそれらしく聴こえるものの声の質量という点では不足感は否めないものでした。ただし容姿はなかなか美しく、通常声重視のこの役柄でこれだけ見た目の説得力のあるトゥーランドットはなかなかお目にかかれないものでした。

 この日の指揮もオーレン。《アイーダ》とはまったくタイプの違う音楽ですが、ここでもうなり声を連発する熱演で、色彩豊かでくっきりと輪郭がはっきりした劇場効果満点の音楽つくりをしていました。面白かったのは、チェドリンスが歌うときにはオーケストラの指揮に専念して歌手にはほとんど指示を出さないのに対し、ホンが歌うときには非常に細かく舞台に向かってキューを出していたことです。《アイーダ》の時もヘーに対しては懇切丁寧な指示を送っていました。西洋音楽の伝統を持たない国から来たふたりの歌手が大喝采を受けた背景には、指揮者オーレンの指導の力も大きかったのかもしれません。

 アレクサンドロフの演出は、広い舞台いっぱいにエキストラの人物を展開させるアレーナ独特の手法に沿ったもので、見ごたえのあるものでしたが、リューの死の場面では少し凝りすぎで意図がよくわからないところがありました。
 リューが短剣で自殺を図ったあと、群集が彼女を取り囲んで袋叩きにするようなしぐさをします。そしてその群集が囲みをとくと明らかに人形とわかる彼女の死体を担いだ人々がその中から出てきます。ティムールがその死体にとりついて「リュー、リュー」と嘆くのですがやがてそのティムールも群集の中にまぎれたかと思うとやはり死体となって担がれて出てくるのです。ティムールの歌はまだ終わっていません。ふたりの人形の死体を担いだ一団は舞台上手の階段を上ってゆきカラフはそれを悲痛な面持ちで見送りますが、一方で下手の人ごみの中からいつの間にか生きた姿のリューに付き添われたティムールがあらわれ嘆きの歌を歌いながら下手の階段を昇っていくのです。通常の演出ではティムールがリューの死体にとりすがりながら退場する場面です。そのティムールも死体となって下手に運ばれていく一方で、上手に生前のふたりの姿の亡霊を見せるというのは、死んでしまったティムールに残りの歌をうたわせなければならないための苦肉の策に過ぎないようにも見えます。
 音楽の流れからいうと無理をしてまでリューとともにティムールも死なせなければならない演出の意図が私には理解できませんでした。






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