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 イタリア紀行 

 12/27 ピサ

 8:10発のフィレンツェ行きに乗り込む。電車はすぐに葡萄畑の中に突入する。この辺は本物のキャンティの産地である。9:04、エンポリという誰も知らないような駅に到着(でもサッカーで有名か)。
 と、隣のホームから9:03発のピサ行きの電車が出発する。何という接続の悪さ。何も考えずにダイヤをつくっているようだ。この駅にも、全くなんにもない。しょうがないのでホームのベンチで寝る。

 10:03、ピサ行きの電車に乗る。霧がかかっていて景色がよく見えない。10:33、ピサ中央駅に到着。トランクを大型コインロッカーに預ける、L5000。金を入れるとレシートが出てきて、そこに開錠のための暗証番号が書いてあるという優れものである。

ピサのドゥオーモ インフォメーションで地図をもらう。ドゥオーモまで徒歩で20分ほどらしい。町にはビットリオ・エマヌエーレ2世やガリバルディの銅像が建って国旗が翻っている。ピサーノの像もある。カメラの電池をタバッキで買う。L6800。

アルノ河にかかる大きな橋を渡りしばらく歩くと斜塔が見えてきた。なるほど見事な傾き具合である。ドゥオーモは1063年から1118年にかけて、繁栄を誇っていたピサの町がシシリーでサラセン人に勝ったことを記念してつくられた。つまり平安時代のものである。「源氏物語」があるくらいで威張っていてはいけない。

 大理石をふんだんに使った建築で、随所に東方文化の影響が見られる。中央部は格子天井だが、身廊にはボールドが使われている。様式の端境期なのだろう。

 ドゥオーモから出て円形の洗礼堂BATTISTEROに入ってみる。記念墓地と共通の入場券でL10000。

 これは意外と大きな建物で、上まで上がってみるとドゥオーモのてっぺんとほぼ同じ高さである。
 12:15、2階から1階を見下ろしていると、男性の係員が出てきて何かを説明した後、朗々とした声を発した。最初の音が1階の回廊を経巡り、その間に2階に達した声が2階の回廊をぐるっと一回りして、殷々とドームの内部に残響が響いている。これは素晴らしい装置である。ドミンゴでも連れてきて唱わせてみたいものだ。

ピサのドゥオーモピサのドゥオーモ内部  このドームを出て、すぐ横にある記念墓地に入ってみる。

 美しいアーチを持つ回廊と中庭が特徴的な建物である。建物の壁と床面にいろいろな人の墓が埋め込まれているのだが、この建物は戦争で壁以外は木っ端みじんに破壊されたのだそうだ。それをゲッティ財団が金を出して修復した。

 特に凄いのは14世紀に描かれた巨大なフレスコ画(主題は「最後の審判」と同じ)の一片一片を拾い集め、復元したものである。これは偉業としかいいようがない。ほとほと感心して墓地を出る。

 到着したときは曇っていたのが雲が晴れて良い天気になった。ピサの斜塔は、その美しいアーチの回廊が外観を特徴づけている。この様式は静かな対象性が印象的なだけに、塔の危うい傾斜は観る人の心に不思議な魅力を持って迫ってくる。

ピサの斜塔  塔の周囲は囲われていて、工事中である。何とか塔の傾斜をくい止めようと徒な努力が払われているが、今のところ奏功していないらしい。全く無粋な重石が塔の脇に積まれている。残念なことだ。

 1:00、この美しい空間を後にする。門前の飯屋はぼられそうなので、しばらく歩いて、小さいが構えの良さそうなリストランテOSTERIA DEIMILLEというのを見つけて入ってみる。ペンネと肉料理を頼むが非常にうまい、L28000。ジェラートを食べながら駅に戻ってくる。

 2:45ミラノ行きのキップL31000を買い、トランクをロッカーから出してホームに急ぐが、残念ながらタッチの差でフィレンツェ行きは出てしまった。3:21まで待つ。

 4:20電車はフィレンツェに到着。
 この町を通り過ぎるのはあまりにもったいないが、フィレンツェはいつ来てもフィレンツェのままのはずだと自分を納得させて、4:40発のポローニャ行きに乗り換える。この車両は6人掛けのコンパートメントである。イタリアの鉄道は、2等車でも確実に日本のグリーン車より座席がゆったりしていて快適である。満席である。ピサ-ボローニャ間は寝て過ごす。ボローニャには6:00着。6:30のミラノ行きに乗りかえる。車中塩野さんにもらった『人々のかたち』を読む。

 電車は8:55ミラノ中央駅へ到着。この大伽藍を通り抜けてTAXIへ直行。TAXIはドゥオーモを迂回して9:15、アリストンホテルへ到着する、L16800。ホテルに荷物を置いてから、前にホテルの人が奨めていたピッツエリア50へ行く。現代絵画を壁に掛けた、明るい雰囲気の店である。

 まず店の看板になっているピザを食べる。美味である。生地は薄いのだが、上に乗っているものを活かす薄さである。これは日本ではお目にかかれないうまさだ。次にラビオリが運ばれてくる。汁物がほしかったのだが、これは粉っぽくてイマイチだ。
 カプチーノを頼んで店を後にする。連日のリストランテ通いで胃を痛めてつけているので、今日はこの辺で勘弁しておいてやろう。

スクリーンショット 2013-02-19 16.11.15.pngスクリーンショット 2013-02-19 16.11.30.png



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