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 イタリア紀行 

 12/21 ミラノ

 アリタリアの機内食が心なしかうまい気がするのは気のせいだろうか。2時間で飛行機はミラノに到着した。小雨が降っていて、嫌な天気だ。

 さて、ガイドブックはBELRIZが出しているまったくいい加減なものなので、どうやって市内に行けばよいのかすらさっぱりわからない。なんせ、表4の地図で色分けしてイタリアの領土を示しているのだが、これによるとシチリアはイタリアの領地ではないといういい加減な代物だ。とにかく聞いて回るしかない。中央駅行きのバスを探す。

 当地では、交通機関の切符は車内では買えず、専らニューススタンドで売っているものらしい。73番のバスに乗り込む。どこで降りたらいいのか分からないので客に聞くと、「ここで降りて地下鉄に乗り換えろ」と言われる。客の一人(おそらくバックパッカー、だが英語は不自由)が親切にもSAN BABILAの地下鉄駅までついてきて中央駅行きの地下鉄を教えてくれた。しかし「このホテルに行きたい」とバウチャーを見せると、駅の地図のストリート・ファインダーで確認してくれた上で「歩いていった方が近そうだ」という。

 そこでトランクを転がしながら商店街を歩いていく。要はツーリスト・インフォメーョンさえ見つかれば、ホテルにたどり着けるはずである。
 そしてインフォメーションはドゥオーモの近くにあるはずだ。場所を何回か訊ねつつドゥオーモ広場をトランクをごろごろ転がしながら横切る。
ドゥオーモ  これは我ながら情けない絵である。やっとドゥオーモ向かって右のインフォメーションにたどり着き、地図と催し物案内を貰う。これでバッチリだ。

 12:45、ドゥオーモ広場から500メートルほどのホテル・アリストンにたどり着いた。部屋はきれいだ。なんでもミラノで初めてエコロジーを意識したホテルというのが売りらしい。布団を使っているし、シャワーにも何かそれらしいことが書いてある。ホテルのフロントの金庫に貴重品を預けて、ホテルの前のスタンドで1日乗車券を買う。

 トリムに乗って、スカラ座に近いとめぼしいところで降り、地図で通りを確認してスカラ座に向かう。ジュゼッペ・ベルディ通りに面したサントリーの日本料理店(ロンドンにもあった)の前で写真を撮っていた夫婦連れと案内人らしき日本人一行がいた。案内人が「後はスカラ座を見たら終わりですよ」といったところが女性の方が「スカラ座って何?」と言ったのには芯から驚いた。不見識もここまで徹底すると見識だなとヘンに感心する。

 スカラ座前にはダフ屋が屯している。鼻ピアスの兄ちゃんが寄ってきて、座席表を見せながらL200000の席をL350000で売るという。何人だと聞かれたので「韓国人だ」と言ってチケットボックスへ向かう。案の定売り切れである。食い下がって聞くと、リターンチケットは7:30から売るから6:30までに来いと言う。仕方ないのでさっきの鼻ピアスから、明日の「マクベス」のL65000のチケットを、L150000で買う。原価を聞くとL120000で仕入れたという。なかなか正直だ。スカラ座は売り出すチケットが少ないので、この商売が成り立つという。しかし、この切符がまっとうに使えるものかどうかは、明日劇場に行ってみるしか確認のしようはない。

 2:00、次に地下鉄に乗って中央駅に向かうが、ドゥオーモの地下鉄駅のデザインにはホントに驚かされた。凄い物を作るものだ。

 中央駅は、ビットリオ・エマヌエーレ2世記念会堂と並ぶムッソリーニ建築の代表である。とにかく大きいだけが取り柄だ。駅前のテントでL500のパンを買って食べる。ユーロ・スター・イタリアのチケット売場の列に並ぶ。月曜のローマ行きの切符を買おうとする。えらい長いキューである。私の番が回ってきたが、「コンピュータの故障で発券できないからしばらく待ってくれ」と言われる。おとなしく待っていると全く進展がない。40分も待っているので、「買えるか買えないのかはっきりしろ」と詰め寄ってやっと手書きの切符を発券してもらう。L75000と安い。これが使えるかどうかは実際に乗ってみるまで分からない。

 3:00、ドゥオーモに戻り、中に入ってみる。ゴシックの外観はお馴染みだが、内部は写真でも見たこともない。想像していた以上に巨大な建物だ。これが15世紀に建てられていたとは驚きである。地下にある小さな博物館に入ってみる。

 歴代法王の祭具が飾ってあるのだが、異教徒の私には全く面白くない。ドゥオーモを出ると、サンタクロースが近寄ってきて。一緒に写真を撮ろうという。相方を指さして「あいつはプロのカメラマンだ」と言っているらしい。デジカメを渡して取らせる。L10000要求してきたので、「高い」と言ってL2000に負けさせるが、凄い商売があったものだ。

 さて、そろそろ本気でパソコンに充電するためのプラグ・コネクターを探そうとするが、電気屋という物が見あたらない。トリノ通りを歩いて途中のボロいデパートに入って探すが、ここにもない。ホテルに戻って近所の電気屋を聞いて回るが、とにかくプラグ・コネクターのなんたるかを説明するだけで一仕事だ。苦労してやっと「ああ、あれね」と理解させた上で、あっさり「無い」と言われるのだから、どっと疲れる。

 仕方ないので、せめて飯でも食べてからスカラ座に行こうと思い、ホテルで近所のリストランテを聞くが、開店はどこも7:30だと言う。こんなことならヒースローのDIXONSで買っておけば良かったと後悔しつつ、ホテルで「ミラノのハロッズだ」と教わったドゥオーモの隣のMOTTIというデパートに向かう。これはなるほど立派なデパートだ。クリスマス直前の大混雑の中を、8階と地下を回って家電製品は扱っていないことを確認する。疲れ果てる。

 地下鉄で一駅のMONTENA NAPOLEONに行って「何か食べ物屋はないか」と探し、サンドウィッチとカプチーノを頼むとなんとL18000もとられた。

 「よし、こうなったら中央駅へ戻り、ホームのTAX FREEで探そう。それでなかったら諦めよう」と決意して中央駅に戻るが、果たせるかな影も形もない。そのとき脳裏に浮かんだのは、「そーだ、コネクキットの中にあった、捨てるか捨てまいか迷った訳の分からないもの、あれではないのだろうか? 捨てていなければトランクの中にあるはずだ。あれに望みをつなごう」と考えて、また地下鉄に乗ってドゥオーモに戻り、ガレリア・ビットリオ・エマヌエーレ2世を通り抜けてスカラ座の切符売り場に向かう。途中でまた鼻ピアスの兄ちゃんにあった。

スカラ座  スカラ座では、私の目の前で平戸間のチケットが売れていき、私は天井桟敷の最前列しか買えなかった。しかも残席は後一つである。凄いものだ。7:25、扉が開かれて、人々がロビーに吸い込まれていく。ギャラリーの客は正面入り口ではなく、スカラ座博物館の方の入り口から6階分の階段を上らなければならない。これはたいへんな仕事である。

 これで私は、世界三大オペラ座のすべてを制覇したことになる。どこが世界三大オペラ座なのかは私はよく知らないが、スカラ座がそのひとつであることは間違いない。

 スカラ座の係員は、男女とも僧衣のような黒服をまとい、首からスカラ座のメダルをぶら下げている。特徴的な服である。また正面玄関では、儀仗兵のような格好の人が客を迎えている。ここでは天井桟敷に来ている人もドレスアップしているのには驚いた。男性はダークスーツに必ず白のシャツ、紺のネクタイ。女性は黒を基調としたドレス。セーターを着ているようなのは観光客である。ここでは上流階級のたしなみとしてのオペラの文化がはっきりと残っているようだ。素晴らしいことだ。客の意識の高さということでは、文句なくスカラ座が世界一だと断言することができる。おそらく一般に売り出される切符が少ないことがこの文化を支えているのだろう。



 天井桟敷は椅子が狭くて窮屈だがロビーの内装は豪華だ。それと面白いのは、ドアに何の表示もないことである。トイレもクロークルームもどこにあるのか分からない。いちいち係員に聞かなければ分からない仕組みになっている。そしてまた、トイレすら豪華である。クロークにジャンパーを預けると、クレームタグでなく、スカラ座の外観が彫り込まれた、ずっしり重いメダルをくれた。これも面白い。

 客席は馬蹄系で、オーケストラボックスが広く取ってあるように見える。と言っても舞台までが遠く感じられるわけではない。舞台のかなり奥の音でも明瞭に聞き取ることができる。つまり、劇場の規模が小さいのである。係員に聞いてみると、2000席+立ち席しか無いという。18世紀にできたという劇場だから無理もない。それと非常に面白いのが、舞台の上にある古風な時計で、ローマ数字で時間を、洋数字で5分置きの時間を黒地に白文字で刻んでいく。客席が暗くなってからも、この白い時刻表示だけは浮き上がって見えるのだ。

 今日はバレエ「ジゼル」である。8:00開演。一旦すべての照明が消えてから、すぐオーケストラボックス内の照明がついて、演奏が始まる。

 私は、このバレエの筋は全く知らない。古典バレエの代表作だと聞いている。ところがこのスカラ座の「ジゼル」は、超モダンな代物であった(振付:マッツ・エック)。ジゼルは裸足で踊っているので、ペタペタと裸足で舞台を踏む音が聞こえてくる。トゥシューズを履いていないので、これはバレエというよりもダンスである。女性の基本的な所作は、相撲の四股を踏む形で、両手をぶんぶん振り回すというもの。舞台はセリの区分が見えるむき出しのままで、何のセットもない。背景画も一幕に一つきりである。その背景画も凄くて、第2幕の背景は普通の部屋の空中に、切り取られた耳や、乳房や、乳首が浮かんでいる様を安西水丸調に描いている。最後には男性のダンサーは素裸になっていた。

 なんなんだこれは一体。素晴らしい劇場と演奏に、この超モダンな舞台のセンスはアンバランスに思えるが、どうやらこうした現代バレエはスカラ座では普通のもののようである。1853年以来、48もの「ジゼル」のプロダクションをしてきたのだから、いい加減飽きがきて、新しい演出や試みに挑戦しようとしても当然か。

 それにしても衣装やセットがあまりに「素」なので、純粋にダンスと音楽を鑑賞するしかないという「ジゼル」であった。音楽は心地よい眠りを誘うもので、第2幕ではうとうとしてしまう。幕間には、ロビーに出る。ロビーというよりちょっとした舞踏会用のスペースである。スカラ座正面から見ると、最上階の窓にあたる部分である。

 10:00、舞台がはねて外へ出る。ドゥオーモ広場をかすめてトリノ通りへ。路地を入ったところにあるリストランテへふらりと入る。この店には、フランツ・ヨーゼフの肖像とハプスブルクのエンブレムが掲げてある。が、イタ飯屋である。店内では、長いテーブルに親戚一同が会して、誕生日の食事をやっている。プレゼントを交換し、ケーキを切り、歌を歌っている。「ゴッドファーザー」でやっていたのと同じだ。いかにも楽しそうで、他の客もつられて笑っている。ハムとリングイネとステーキを頼み、赤ワインを飲み、さらにビールとオリーブを注文して楽しむ。ロンドンと比べるとここは天国だ。しかも何もかも安い。

 11:50、ホテルに帰ってトランクを探し<日本~大陸の>プラグ・コネクターを発見、<大陸~イタリア>のコネクターをフロントで借りて、やっと接続ができた。しかしどうやらコネクター間の接続が悪いらしく、手でもっていなければパソコンへの充電ができないということも分かった。
 これではパソコンは使えない。写真の整理と、最小限のパソ通に絞るしかなさそうだ。

 酔っぱらって、布団をかぶらずに寝てしまい、体調を崩す。

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