ナビ1ナビ2ナビ3ナビ5
ナビ4ナビ6

 岡本呻也「雑誌づくり」講座


わたしは楽させていただいてます

 ところで、FJ編集部というのは、まあゼロの状態からスタートしたので、私は昨年の4月から週イチで、ここでさっきお見せした「ビジネス雑誌とはこういうふうに発展してきたんです」とか、あるいは「編集者のスキルにはこういうふうなものがあります」とか、あるいは「インタビューのやり方を木村さんにインタビューをすることによって皆さんに伝えましょう」とか、そういうことを一生懸命やっていたんです。
 で、もう一つは、だから記事を作るっていったって、どういうふうに作ればいいかなんてみんな知らないわけですよね。ページの中に何を入れなきゃいけないのかというのを、手取り足取り教えるというのが、最初の私の仕事だったわけです。
 つまり、そういうふうに取材のやり方とかロジスティクスの仕方とか、あるいは取材先との交渉の仕方とか、取材依頼書の書き方とか、あるいは記事の作り方全般的なことを全員に向けて移植していったわけですね。

 ゼロ号(創刊準備号)を作ったんだけど、これはちょっと出来は悪かったかもしれません。でも4号目ぐらいには、スキル的にはものすごいアップを見せてますね。この時期になると、もう各部員が自分で考えて、この白い紙を雑誌のページとして埋められるようになりましたね。
 そうなる過程には、一つは僕が人を連れてきたっていうのがあるんですよ。編集者として経験者を何人か入れてます。そういう人を混ぜて、情報交換して意見を聞いたりしていく中で、相互学習でスキルアップが非常に図られてきています。
 だから、創刊号の時のビジュアルっていうのは、かなり写真の強さに依存してるんですよ。FJで写真を撮っている写真家は、これも特徴があって、今までビジネス雑誌で撮ってたようなカメラマンには頼んでないんですね。
 これもビジネス雑誌の写真の変遷というのがずっとあるんですけど、話を端折りまして、われわれが頼んでるのは、広告とかファッション誌とかそっち系統の人に「かっこよく経営者を撮ってくれ」という注文を出したんですよ。それで、ポートレートだったら非常にかっちりしたものにする。空気感がある写真にしたいというところで、ものすごーく手間とお金をかけて撮影をしてるんです。
 だから、このビジュアルの観点では、少なくとも他のビジネス雑誌は到底足元に及ばないものを実現することができたと自負しております。で、創刊号の時にはそういうふうに写真に依存してたけど、今はそうじゃない感じで、写真以外の要素も含めて、みんな非常に自由に誌面を作れるようなスキルを身につけてます。

 それで何が良かったかというと、いちいち口を挟まなくてもいいんでわたしは楽になったですね。つまり、最初は編集者としてのスキルが全体的に低かったんですけど、今はもう編集軍団としてどこへ出しても恥ずかしくないレベルまで来てる。
 まあ、ある意味他の雑誌、ビジネス雑誌よりもスキルが高いところまで、1年の間にグーッと教育することができたと思うんです。それは、私の教え方がよかったというよりは、FJ編集部員は多分すごい資質の高い人たちなんですよ、そもそもが。頭がいい人たちなんで、すごくうまくスキルを身につけていくことができたんじゃないかなというふうに思ってるんですね。

 現状そういう感じですが、7月に木村剛が日本振興銀行の会長になる予定です。
 木村さんてね、今度は木村剛の悪口を言うと、彼の一番すごい部分は何かっていうと、学習能力が高いんですよ。これはすごいですよ。つまり、人に会って話をして、その人が自分のノウハウのいい部分を出してたら、それは彼はピンと気が付いて、「ああ、そういうやり方してるんだな」というふうにして、自分のものにすることができる人なんですね。だから、彼の最初の本って、僕、実は一緒に書いたんですよ。その時に文章を見たら、彼の文章は官僚の文章だったんですけれど、その後メキメキと変わってきていて、文章力も相当ついてるわけですよ。
 あと、インタビュー能力は、彼は非常に高いですね。これは僕とやり方が全然違うんですけれど、彼の場合は、やっぱりもう顔と名前が知られてて、相手が木村とは何者かわかっているわけですから、スパーッと切り込んでいけるわけですよ。で、非常にレベルの高いところでいい話を取ってくることができますから、最初はインタビュアーとして非常に重宝して使わせてもらってたんですよね。

 7月に彼がFJに帰って来て、企画についてもそうだし、そういうふうな取材についても、彼のやりたかったことを思いっきりやっていただきたいと思っています。
 要するに僕がこれをやったのは、FJの立ち上げを手伝ったということであって、彼の雑誌を作るためというふうに僕は考えてるんで、そういう意味では、僕としては編集軍団を作り、ベースになるものを作ったので、そこで彼がうまく活躍してくれればいいなあというふうに思ってるんですよね。
 そういう意味では、些細な部分で不満はあるけれども、世の中「完璧」というものはないわけでして、悪くないベースを作ることができたんじゃないのかなというふうに、僕自身は思ってるんですけれどね。
 余計なことまで喋り過ぎました? ということでして。すいません、駄弁に付き合っていただいて大変恐縮でございました。




(この項終わり)


スクリーンショット 2013-02-19 16.11.15.png



愛媛4区 桜内ふみき 公認会計士サイト運営者は桜内ふみき氏をサポートしています



人間力★ラボ



「人間力」エピソード





ナビ1
ナビ2
ナビ3
ナビ4
ナビ5
ナビ6


芦川淳氏   自衛隊vs.人民解放軍 我らもし闘わば
芦川淳氏   原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた!
芦川淳氏  沖縄の基地問題など、国防を考える3
田代秀敏氏 「混沌の大国」中国と中国人を知る

神保哲生氏  今更なんですが、「ジャーナリズムとは一体何なのか」
三神万里子氏 メディアの「情報信頼性評価基準」を考える

山田恭路氏 自然派ワインに首ったけ
川村武彦氏+山田恭路氏 「天才の国」イタリア自然派ワインの真実


野中郁次郎氏 ナレッジ・ワーカー育成講座
本間正人氏  コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか
三ツ谷 誠氏  市場、個人およびカイシャの一般法則
織田聡 氏   カイシャ文化の現在を問う

「国ナビ」で作った予算対案を衆院本会議に提出/桜内文城 氏
竹中平蔵氏  なぜいつまでたっても「改革」できないのか
中林美恵子氏 アメリカ議会に見る「機能する立法府」のあり方
瀬口清之氏  パブリックマインドとは何か

小西達也氏 「チャプレン」という仕事 ヴェルディ&ワーグナー生誕200年 記念座談会
爆笑座談  オペラ愛好家とはいかなる人種か?
METを観たら、METを読もう!
2013年夏のヴェローナ音楽祭/武田雅人
2010年夏のヴェローナ音楽祭/武田雅人
2007年夏のヴェローナとマチェラータ音楽祭/武田雅人
偏愛的オペラ談義

ネット起業! あのバカにやらせてみよう
ベネチア貿易船復元計画
江戸城再建計画
『日本の借金』時計への勝手リンク
12-13イタリア旅行
11ヨーロッパ紀行
04ヨーロッパ紀行
02ヨーロッパ紀行
フィリピン有情
佃点描
ぼくはこんな記事をつくってきた
余は如何にして編集者となりし乎
雑誌づくり講座

4秒でわかる Pin Point ワールドカップ2014
4秒でわかる Pin Point ワールドカップ2010
日本のサービス、ここが間違ってる
爆笑! 四酔人サイト問答
女子大生版「日本のカイシャ、いかがなものか」 丸山真男と日本の外骨格
藤原正彦先生論文「国家の堕落」を読む
金融工学は製造物責任の夢を見るか?
酒飲みの「旅行話」
台灣好好 日本よりも日本らしく
さる名門女子大における恋愛論講義
人間力営業
「人間力」101本勝負メールマガジン
「人間力」とは、大人になることと見つけたり

最後に勝つのは「新日本人」だ
「新日本人/旧日本人」モデル
「新日本人」論 対話篇
「カイシャ主義」に挑戦! “オープンソース型ビジネスマン”の生きる道


誰が神を殺すのか
構造改革とは意識改革である
現代都鄙問答
一億総中流の倫理崩壊
完成! 「新日本人ルネサンス論」
日本人の田舎者意識の精神史的地位

鈴鹿市の見える歯科治療・歯科CT 仙川駅前の皮膚科・気管支ぜんそく 長引く咳  東京都 高輪矯正歯科・八重歯  税理士法人浅野会計 名古屋市の相続承継・会社設立 ひかり歯科 千葉のキッズ予防歯科 スタッフ 匝瑳市 デリバティブ 仕組債・仕組預金の商品分析に関する解説 他社株転換債 社員研修 マナー研修 身だしなみ愛西市近くの審美歯科

銀座の老視矯正 コンタクトレンズ制作眼科豊田市にある内科・点滴・相談漏斗胸・胸郭変成の外科治療専門サイト千葉市 心療内科・椿森・うつ医療ホームページ/クリニック/医院/診療所の集患増患コンサルなら

金沢区/内科 かぜ国立市/内科 糖尿病治療 中央線介護の管理者/アルバイト/パート|三重県鈴鹿市・安心シンプルな手術法、漏斗胸治療デザイナー求人戸塚クリニック 横浜市戸塚区 内科笹塚 メガネは眼科で相模原市南区の内科 動脈硬化

鶴見区/整形外科 リハビリ科浜松市/ALTA療法 痔の相談 薬物療法青森市役所横/横内耳鼻科医院開業セミナー
大阪市の肛門科専門医取得・静脈瘤治療・内視鏡検査アルタ療法講座 治療概念町田駅近くのたむら整体院サイト 顎痛松山の漏斗胸治療・救急科案内ル・サロン 柿本葛西駅/整体 頭蓋オステパシー 相談怪我やヤケドなら形成外科へ